日本にはミツバチを捕食するスズメバチの仲間が8種存在します。
中でもオオスズメバチは夏から秋にかけてミツバチの蜂児を狙って集団で巣を襲撃します。
オオスズメバチがミツバチの巣を襲い全滅させるには段階があります。
最初は1、2匹のオオスズメバチが巣の門番をしている成虫のミツバチを巣へと何度も連れ去ります。
そして、他のオオスズメバチを惹きつけるフェロモンを出して呼び、多くの仲間を狙ったミツバチの巣へと呼び込みます。
ミツバチの働きバチを徹底的に巣門の前で攻撃し命を奪います。
数時間から半日ほどで働きバチの成虫を全滅させて後、巣の中に入り蜂児とハチミツを自分たちの巣へと持ち帰ります。襲われた巣の全ての蜂児を連れ去るまで見張りのオオスズメバチが待機し見張っているのです。
養蜂家は日々、巣箱の周りを見回りし、オオスズメバチの襲撃に備えています。
そして、段階が進む前にオオスズメバチを粘着シートや捕獲器などで駆除する必要があるためです。
参考書籍「ミツバチの秘密」著者:高橋純一
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