小さな体のミツバチが空を自由に飛ぶ時、どのように世界を見ているのか不思議ではありませんか?
ミツバチには複眼と背単眼があります。複眼とは数千個からなる個眼と呼ばれる小さな小眼の集合体で、
周りを広く見渡すことができるようになっています。ミツバチには2つあります。
これは私たちが目だと認識する部分ですね👀
また、背単眼という視覚器もあり、背単眼は頭部の上の方についている主に光を感じる感覚器です。
この背単眼、ミツバチには3つあります。
セイヨウミツバチの女王蜂の複眼数は3,900から4,200個ほどで働きバチは4,000から6,300個ほどです。
雄バチは大きなよく発達した複眼を持っており、交尾時期に女王バチを早く見つけるために発達したと考えられます。
単眼は明暗を感知する視覚器ですが、複眼はどちらかというと色や形を識別する視覚器です。
例えば、私たちが赤だと認識する色をミツバチは認識できません。これは、赤の長波長の光はミツバチの視覚器を刺激しないためです。なんと、赤色の花を黒い色と認識するようです。
しかし、赤い花に止まっているミツバチを見かけるのはなぜでしょう🐝🌷
それは、ミツバチは長波長の光を感知できない代わりに、人には見えない短波長側の紫外線領域を見ることができます。多くの花は紫外線をよく反射することができることが知られています。花びらには紫外線に反射して見える特有の模様があり、これを蜜標と言います。働きバチはこれを頼りに花に接近するのです。
参考書籍「ミツバチの秘密」著者:高橋純一
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