ミツバチの巣は一年中、33℃前後に保たれています。
これはミツバチの幼虫が最も過ごしやすい温度で、幼虫は寒さに弱く、体温が30℃を下回ると死んでしまいます。
このため、寒い時期には働きバチが胸の筋肉を振動させて発熱することで巣内を温めています。
この動きはとてもエネルギーを使うため、幼虫や蛹がいる巣板には蜂蜜が入った巣房が点在しています。
これはいつでもエネルギーを補給できるようにしているのです。
反対に、暑い時期では巣の入口にいる働きバチが翅を使って巣の中の空気を入れ替えています。
さらに野外で集めてきた水を巣板に垂らし、翅で仰ぐことで蒸発させ、気化熱を利用して、巣を冷やしています。
幼虫が安定して発育できるこの温度帯は、蜂蜜が熟成するのにも最適な環境でもあります。
小さなミツバチたちが持っている素晴らしい知恵ですね🍯🐝
🌟ミツバチの巣は常に暖かな状態で保たれていますので、人間の感覚からするとカビが生えたりしそうな気もしますが、ミツバチの巣の原料である蜜蝋には抗菌性、殺菌性があることが知られています。
ミツバチの巣自体が強くつくられているのですね。
また、セイヨウミツバチの巣は植物の新芽や樹脂などを原料に作るプロポリスを巣の隙間や入り口などに塗ることで
巣を補強し、外敵の侵入を防いだり、巣を清潔に保っているようです。
プロポリスは抗菌性や防腐性が高いと言われており、ミツバチの巣に侵入した、外敵などの死骸を
プリポリスで包み込み腐敗を防ぐ目的でも使用しているようです。
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